植物祭 8

先日もまたいつも行く俳人がうようよ居る飲み屋に行きまして、最近毎晩見かけるフミ姉さんと「結婚するなら俳人は嫌、土日は句会でいないしすぐ飲みに行くし」という話をしてました。
みんなとは言わないけど、僕のよく見る俳人達は、平日は毎晩よく食べよく飲み土日は吟行に行ってまた食べて飲み、本が出ればまた祝いだと集まって食べて飲んで、誕生日だって言えば句会してまた飲んで、やがてみんな痛風になるけど一週間もしないうちに薬を飲みつつ飲んで食って…、メタボになるけど飲んで食わないといけないので痩せる暇すら無いんです。

でも俳人だって良いとこもあるんです

ねぇ、とキヨ子姉さんの方を見ると…
綺麗な着物姿のキヨ子姉さんはチョコレートを鼻に突っ込んで(もちろん包み紙アリ)遊んでました…、姉さん、それ食べるんでしょ、何鼻に突っ込んでんスカ、いや、嬉しそうに今度は反対の穴に突っ込んで、何してんスカ…

ばい、ばぁーい♪て大きく手を振って帰って行くキヨ子姉さんを見ていると、なんかこう、明るいなぁ、と元気が出てきます、ね、俳人、素晴らしいですね。

というわけで、短歌を読みます、それ

すはだかの人間どもがあそびをるあの世をみたか見に連れてやる

良いトコ連れてってやる的な

人間のまごころなんてそのへんの魚のあたまにもあたらぬらしき

尾崎豊的な、でもよくよく見ると魚のあたまなんて表現がちょっと楽しい

出来るならわれも拍子木をうちたたき夜なかの街を廻りたくあり

他にも気が晴れる方法はきっとあるよ

窓の無いいんきな室で僕はいま自分の足のうらかへし見る

暇!

壁にゐる蛇に足のうらを見られたりこのこころもちは死ぬ思ひする

まず、蛇をどうにかなさいな、あ、窓無いのか…

窓の無いいんきな室にあきはてて四壁(しへき)の裾を這いまはるなり

だから暇なの!?

なまじろいわが足のうらを日にほしてあたためてゐる雨あがりなり

むしろ暇を楽しんでいるぐらいに見えます、ちょっと、気持ちがわかります

この日なかあの暗がりで妙な画がぱつぱと映つてるかと変に気になる

僕はその佐美雄さんのがずっと気になる

せつぱつまつてどうにもならぬ昼ごろは映画でも見ろと見に行くあはれ

せつぱつまつてヤケになってぶらぶらするのは結構楽しい

世紀末的喜劇を愛するひとたちをわらへなくなつてわれも見てをる

「ズレ」は大切だけど、本人は孤独なんだと思います

何でもこんな心持になつて来るのかとはづかしくつて顔をおさへる

キャッ、とは絶対に佐美雄さんは言わないけれど、いやん、いやそれも無いなぁ

街をゆくひとを引き倒してみたくなる美しい心だ大事にしとけ

押忍!

あぁ面白過ぎて二ページぐらいしか進まなかった…、「植物祭」すごいなぁ、なんてネクラで楽しい歌集なんだろ、じゃ仕事でも行こうかな、バーイ!