働いて働いて休日は俳句文学館にふらふら行ってにやにや俳句読んでゾンビみたいによろよろ帰ってきてお酒飲みながらその日の成果を再確認する、おっ、これはこれは新発見でござる、これはこれはこんなところにも載ってるでござる、キュピーン!拙者の目からは逃れられないでござるよ、おっ、これだから古いホトトギスはたまらん、うふふ、ぶつぶつ…
…オタクだ、これはオタクだと思う…、これではモテない、これではモテない、おぉぉ… 、終わる、僕の二十代が終わりユキオ、いやイクヤ、ぶつぶつ…、あぁ暗い、暗いぜ…、アホーな身なりでHEY!彼女、オイラと俳句文学館行かない?僕と増田龍雨について語らないかい?違う、…そうじゃない、そんなだからスタバで飲みたいものが今だに注文できないのだ、僕はキャラメルマキアートみたいな変なのじゃなくて黒くて甘くないcoffeeが飲みたいのだ、いやほんと。
最近僕の身なりが派手になり、チャラチャラし始めているのは、僕なりの老いかもしれません、赤や黄色を特に好むようになりました。いや、それが、なかなか楽しいんです、友達少ないけど、HEY彼女とか言えないけど、シクヨロベイベ♪とか言ってカッコいいピースでのキメポーズも出来ないし、カラオケでウルトラソウルとかも歌えないけど、僕の二十代は…、へへ、良いもん
という事で京童さんの二回目です。
京童さん、句集を読んでいくと、だんだん上達していく様子が感じられてきます、その辺も読み進めていくうちに感じてもらえれば面白いかなと思います。
ちなみに今日は昭和五年の続きから読み進めていきますが、武蔵野探勝の一回目というのが、昭和五年八月二十七日なんです、ちなみにメンバーは
虚子、風生、立子、たけし、まさを、杣男、野菊、水竹居、秋桜子、蚊杖、あふひ、椎花、夏山、越央子、花蓑、友次郎。夢香、霞人、煤六、雨意、すすむ、そして我らが京童さん、ね、なんて楽しそうなんでしょう!
目の前に落ち来て交じる雀かな
手鞠のように雀が可愛い
風車なかの一つは廻はぬなり
こんな平日を過ごしてみたい、もう、じーっと見てるみたいな、写生の修行中のような俳句で可愛い
松落葉厨の水の中までも
写生の修行中みたいで可愛い…よ?松が可愛いんです、そうなんです
おそろしく筍伸びてゐたりけり
あ、これ面白い、ホトトギス十八番の「なんでもなくて面白い」タイプです、俳句はシンプルでも面白く作れます、これ、でももう食べれないよね…。
一面の浮藻の中に花もあり
これをじっと見ている京童さんが可愛い
瀧風にうたれてゆぎる山の蝶
これちょっと良いですね、山の蝶に力がある
杓のべてたまる清水をまちにけり
良いなぁ、これ好きです、何にも考えていない清らかさが良い、センスあるなんでもなさ加減です。
蚊帳つってしばしたのしむ端居かな
しばしね
書き了へて梶の葉に置く小筆かな
ちょこんとね、小筆が良いね
早咲の萩の一葉や清水茶屋
行ったんでしょう、楽しかったんでしょう、吟行メンバーを考えると楽しそう
鯊釣や四方の景色の平らなる
これ好きな俳句、鯊釣ってこういう使い方すると面白くなる季語ですね、なんていうか鯊釣は楽しいのか楽しくないのかよくわからないけど、とにかくまぁまぁ釣れるってあたりが面白い…よ?
木の間もる秋の日影の府中かな
なんてなんでもないんだろう、と読み捨てる事なかれ!これね、記念すべき一回目の武蔵野探勝で、虚子に「其他即景の句」として、つまり入選句として挙がっているんです、あのメンバーの中での入選ですからね、嬉しかったでしょうね、やったぜ、京童さん!…でもなんでもないなぁ。
熔岩の上の祠の秋祭
秋祭の季語が妙にしっくりくる
暮れて行く水光るなり芦の花
うふふ、待ってました、以下は武蔵野探勝の三回目の記録、池内たけしさんの文章の引用です。
私達よりずつと遅れて到着した一行がありました。その人々は遅れ走せに暮れかかった沼の畔りに佇んで句作に余念ありませんでした。
暮れて行く水光るなり蘆の花
京童
手をあげて招く人あり秋の水
夏山
あ、夏山さんと一緒の時に作ったんですね、ちなみに二人仲良かったみたいです。
二人の俳句、なるほど余念ない、たけしさんの文章あったかいなぁ
はつきりとみんなが聞きし鹿の声
好き、これ大好きな句、目を丸くして、わー、聞いた聞いた♪とみんなでわいわい言ってるのが見えます、おそらくこれも吟行の俳句ではないでしょうか、「みんな」というのが良いなぁ、楽しそう、これ今週の京童さんの句では一番好きかな
昭和六年だよ~
梅の縁膝より上は日かげれる
四回~七回の武蔵野探勝は欠席か無念の没(記録に載らなかっただけかも)です、八回目の素十の文章によって久し振りの入選がわかります、やったね京童さん!ほのぼのしていてなんでもないけどなんか良いですね、とでも言うしかないさりげない句ですが、なんだろう、こういう句が案外長く楽しめそうな気もします。
ちなみに、この武蔵野探勝は昭和六年、三月、二十一日の記録なんですが
たんぽぽや一天玉の如くなり
松本たかし
の句が見えます、えぇ!!歴史的瞬間!!良いな、京童さん…
競漕のすみたる柵をまたぎけり
よいせ
と今週はこんなとこで終わろうかな、はっきり言って京童さん、まだ全然化けてません、これから、きっと面白くなってくるはず、それではまた来週、ばーい!