『草蟬』を読んでみた

                   山田弘子句集『草蟬』、2003.3.3ふらんす堂刊行

今日は休みだったので、ふらふらと四ッ谷から靖国神社まで花を見ながら歩きました、いやー、よく歩いた、僕が無茶な生活をしてるわりに意外と元気なのは多分よく歩いているからです。

桜ってねぇ、好きだし綺麗なんだけど、あまり見てると疲れてしまいます、家に帰って、ふー、あぁそういえばきりんのへやを書かなきゃと、本棚から何か好きな句集を探していると…

あぁ、これにしよう、最近の句集ではあるけど…、その句集がこれ、山田弘子さんの『草蟬』、この句集は本屋で売ってる時に何度も何度も立読みして、好きな句はだいたい覚えちゃったというぐらい立読みした思い出深い句集です、覚えてしまったし買わなくても良いかな、敦子姉さんに借りれば良いかな、とも思ったけれど、やっぱり欲しくて心がざわざわしてえいっと買ってしまった句集です、今でもときどき読み返すから買って良かったなぁと思います。

あぁー、良いなぁ、盗みたい(技をね)なぁと思う俳句がいっぱいあるんですよね、真似できそうで簡単に盗めないから俳句は面白いんだけど…。

さ、読んでいきましょ

ちやんちやんこなどは一生着るものか

今(今年29)もうちやんちやんこなんか着て隠居したい僕とは違います

不景気な話ご法度宵戎

ほんまやで

空暗むほどに鶴来し日もありと

これ良い句!鶴守のいる村の連作どれも良いんだけど、特にこれ、神秘的だなぁ、わっと見上げるしかないような、そんな日がまた来ますように

涅槃図の裏にも声のありさうな

和尚「ども、釈迦です」

とイタズラしている俳句ではない

仔馬立ち上がる前脚うしろ脚

前脚うしろ脚かわいい、かわいい

見尽くすといふことのなき花の旅

四ッ谷ぐらいでもういいやと思ったので、あまり咲いてるとこには、行きたいけど行きたくないなぁと思ってしまいますが、この句を見ていかんなぁと思いました。多分花じゃなくて人に疲れるんですよね、花は悪くない

手ぬかりはなきやなきやと明易し

円虹五周年記念の句、山田弘子さんの繊細さ優しさがよく出ています

蝉時雨より抜け出して来たる蝉

ぶ~ん、明るい

爽やかや同級生で句仲間で

そんなライバル欲しいな、と思ったけど甲子園出場者はいっぱい居るのかな、うらやましい

標的は吾かも鷹の急降下

避けて!!という句ではない

集落のたびに大根畑元気

あぁわかる、そしてじーさんもばーさんも元気

人生はまだまだ愉快木の葉髪

色々あっても、ほんとは結構辛いんだけど、こう詠みたい

笹鳴やこんなゆつくりした午後も

作者が山田弘子さんだと思うと、俳句俳句でお忙しかったんだろうなぁと…

荒星のこぼるる軒の凍豆腐

きんきんだぜ

田楽の豆腐を吟味味噌吟味

チェック厳しい、優しいお人、きっとおもてなしでしょう

再会の日焼けてぐんと背が伸びて

まぁ立派になって、とほとんど言われた事がない麒麟です

すぐそこの山に雪来てゐし目覚

はっ、と真っ白な景色が目に飛び込んできた感動がよく出てます。

年玉のやうに現れたる女

まってましたの目出度い女

良い句いっぱいありましたね、さ、山田弘子さんの俳句を読んで優しく大きな心で仕事に行きましょう

てめぇ!足踏んでんじゃねぇぞをを!!

うふふ、ばーい