鍵が無いとどこで寝るんだよ。井月を読む

2008.11.20井上井月顕彰会発行、竹入弘元著「井月の魅力」より

パスモと鍵と免許をなくした傷がまだあまり癒えていない…。

それ以来パスモは右前ポケット、鍵はバッグへ、目立つように楓子さんがくれた魔除けのキーホルダーをつけてます、目玉のキーホルダー、ちょっと怖くて強そうなやつ。免許もバッグ、ただし透明なケースに入れて、いざという時のために保険証を左前ポケットの財布に入れている、バッチリ!

いや、もうなんだか怖いのです、何かがまたなくなりそうで…。

僕が一番大事にしているものに「ツキ」があって、縁起が良い、ツイテル、ラッキーな状態が続かないと嫌なんです、うちの父も祖父も縁起が悪いというのを何より嫌がったからそれが似ているのかもしれません。

不安になると、左手首にしている数珠(お洒落です、あとひんやり冷たい)をジャラジャラ鳴らします、僕が数珠をジャラジャラしている時は、何か「ツキ」を呼んでいる時です、日本酒を頼む時に「開運」から「朝開」「八海山」の順で飲んでいる時も「ツキ」を呼んでいる時です、そういう日は酔って大失態をした事ある酒は口も付けないしメニューにも触れません、「ツキ」大事。あとは原稿用紙(パソコンが無い)の右下に小さな麒麟の絵を描く時、これもまた僕が不安を感じている時です、ピンチの時にその小さな麒麟が助けてくれるような気がします。

下北沢で定期入れを落とし、何もかもなくしてパニックになり、とりあえず村上さんに泊めてもらおうと思いついて、電話をかけました(僕がピンチの時は村上さん敦子姉さん) 。

おぉ、電話にでんわ、悲しいわ

村上さんからは「お風呂に入っていました、あと山形でさくらんぼを食べました」とのメールが…

さくらんぼじゃないですよ…

仕方なくやはりショボショボ自分の家に帰ってきましたが、これがまた悲しい、鍵がないと自分の家にも入れない…、あぁ悲しい…。すぐそこに自分家、でも入れない、鍵がないもんでね。

さくらんぼじゃないですよ…

あ!敦子姉さんからメールだ

「村上さんじゃないんだから(携帯をなくす癖があったらしい)、あー、びっくりした、変なとこは似なくてよろし」

な、泣いてなんかいないもん

さ、井月でも読もう、先週と同じく、竹入先生の「井月の魅力」ね

垢離(こり)取りて馬は帰るよ雲の峰

解説が素晴らしい、以下引用。

代掻きなどで一日働いた馬を川に連れていって泥を洗い落とす。さっぱりした馬は家路に向かう。ぱっかぱっか。入道雲に夕日が美しい。

ここでの垢離は水浴びらしい、それにしても「ぱっかぱっか」とは可愛い。この本の良さはわかりやすくしかも詩的な解説がちりばめられているところ

玉をなす柳が本の清水かな

以下引用。

井月は青年期に芭蕉の足跡を訪ね、遊行柳に至った。玉をなす清水、私先年訪ねたが、今は田の中で、歴史の重みはあるが、格別美しくもなかった。

↑言ってしまいました、たいていの場所は伝説ありきなんですよね…、いやでもそれでも行きたいけど。

涼しさの真ただ中や浮見堂

浮御堂ね、ふむふむ、へー、井月さん若い頃堅田で遊んでいるらしい、今も昔も俳人は琵琶湖が大好き、ちなみに最近僕が行きたいとこ、一番、淡海、二番奈良、三番京都、あぁ行きたい、すぐ行きたい。別にスカイツリーとかに興味がないわけではないよ…。

命ぞと云うては掬ふ清水かな

解説が素晴らしい。

黙って飲むよりは言ったほうが、実際水もうまい。

↑たしかに!竹入先生、名文です!どうせならうまそうに飲みたい

水際や青田に風の見えて行く

「大萱」と詞書がある。伊那市西箕輪大萱(おおがや)は大学もでき都市化したが、昔は広大な畑地帯で、水を苦心して引いて、田を広げていった。

↑おおー、こういう情報が僕なんかには嬉しい、特した気分になります。ちなみに僕の職場は南箕輪村にありました。ちなみに僕が当時付き合ってた子は伊那北高校の出身で、伊那男さんとぽぽなさんも伊那北高校です、え?僕は尾道東高等学校です、ええ、日本で多分一番良い高校です、多分。

尺八の調子覚えし涼みかな

この句読み落としてたけど、のどかで良いなぁ、こういう俳句もきちんと拾っているのがこの本です。
解説も読ませます、以下引用

幾つかの夕涼みの句を見ると、昔はゆとりがあった。現今は世界の情報が瞬時に入ってきて、それが進歩と言われるのだが、目まぐるしくて落ち着きがなくなってしまった。

↑ほんとその通りですよ、うんうん、効率が良い事やスマートである事なんてそんな良い事じゃないですよ、楽しかないでしょ。

井月さんの映画「ほかいびと」、今度関西だっけな、絶対観に行った方が良いですよ、あれを観ないなんてもったいない、あ、この竹入先生の「井月の魅力」も読んだ方が良いですよー。

こんな時代だからこそ井月さん、ね

そんじゃ、ばーい