昭和63.2本阿弥書店発行『まつもと・かずや戦後俳句集』
えー、オリンピックですなぁ、テレビが無いので見れないけれど、皆頑張って欲しいと思ってます。
卓球、そう、卓球、銀メダル、すごいですねぇ、テレビないけど応援してましたよ。
僕は中高と六年間卓球部でした。絵に描いたように冴えない学生でしたが卓球のおかげで楽しい六年間でした、えぇモテずとも良いのです、中高校生なんて生き物は。
あ、小、中、高校生が一人でも見てるかはなはだあやしいけれど、言っておきます。
彼女なんかつくらず俳句だけやりなさい
地域のお祭りが嫌で友達と一緒にサボった麒麟少年、バットが無いから行きませんと町内会のソフト大会に唯一参加しなかった麒麟少年、怒られるのを極端に嫌ってクラスで唯一保健の宿題をやってきて、かえって恥ずかしかった麒麟少年、音楽祭が嫌いでいつもトライアングルを叩いてた麒麟少年、クラスの可愛い子がことごとく野球部サッカー部不良のものとなっていくのを眩しく見ていた麒麟少年、五歳ぐらいまで関西弁だったらしい麒麟少年、カズとラモスが英雄だった麒麟少年、仮面ライダーの中ではアマゾンライダーが好き、ウルトラマンではセブン、アンパンマンではカレーな奴が好きだった麒麟少年、喘息で入院して怖い夢ばかり見てた麒麟少年、つまんないラジコンで一人遊んでいた麒麟少年
何もかも素晴らしい日々だったぜ
まつもとさん、今回で最終回、さ、読んでいこうかね
昭和49年(長嶋選手引退)
少年は窓から入り茶漬けくう
コラッ
昭和50年(三億円事件)
子どもに悪態つかれてもぼくは少女にせっせとたこやき運びます
なんと言われようとも好かれたい
昭和51年(ロッキード事件)
ここではくえぬ東京に行ってもくえぬ波寄せている
それでも、それでも田舎には帰らないぞ
昭和55年(ジョン・レノン暗殺)
車内でぼくがいい女見つけるとまわりの男たち一斉にわきのしたのにおい発射する
えぇ…、発射すんの?日本もなかなかすごいなぁ
昭和58年(三宅島噴火、「おしん」ブーム、麒麟誕生!神野紗希誕生!小川楓子誕生!重信、草田男亡くなる)
桜の中寝たきりの老人置いてきた家族のピクニック
少しは思い出して欲しい
昭和59年(ガンジー暗殺、江渡華子誕生)
人それぞれに風船をあげ記念式典は順序通り終った
風船っていつの間にやらなくなるから不思議
昭和60年(市川一男亡くなる、久留島元、A子誕生!)
頑固だった老人焼かれて臭う夏の午後
昭和62年(越智未だ生まれず)
人工星が撮している飛行機墜落の様子無惨なまでに
こんなに科学にお世話になっているのに、どこまで行っても機械というものが信じきれない
まつもとさんの俳句が全部良いだなんて言わないけれど、口語俳句の難しさと戦ってきた人だとは思います。
さ、次回は何しようかな
ばーい