見た事も行った事もある、実家だもん。後半戦①、もう尾道関係無い気がするの巻

磐井さんから何やら石碑みたいなものが届きました。宅配の兄さんが暑いのと重たいのでイライラしていてなんとも恐ろしく…。

石碑には磐井さんがニコニコと掘ったであろう文字がびっしり、もうそれはほんとびっしり掘ってあり、しかも万葉語のようにすべて漢字で書かれており(僕は最近の俳人にしては珍しく無学ですのでこんなのは読めません)、さっさと諦めてしまい、ビールを飲んで寝ていると…

るるるるるる!←心平さんの詩ではない

黒電話が容赦なく鳴るではないですか…むにゃあ、ねむねむ…、誰だよまったくもう…

麒麟「えぇはい、西村です、えぇはい、西村麒麟です、僕です…。」

磐井さん「ははは、例の物は届きましたか?」

麒麟「!?磐井さんですか!?失礼しました、届きました、えぇはい、石ですよね?」

磐井さん「ふふふ、あなたなら読めると思いまして、内容はあれで良かったでしょうか?」

麒麟「(ヤバイヤバイ)僕趣味万葉集ですから、あれぐらい読めますよ(ヤバイヤバイヤバイ)。結構なものをありがとうございます、えぇ、ほんとに。」

磐井さん「ははは、それは良かったです。きりんのへやの更新楽しみにしていますよ、それではまた。」

ガチャリ

…やばいぞ、これはやばい…、この漢字(あと見たことない記号など混じっている)だらけの石を解読しなきゃいかんのか…、いやいや磐井さん…、これは尾道特集どころじゃないぞ。

とりあえず、この石を風呂敷に包んで…

るるるるる←電話

村上さん「はい、あぁ麒麟ちゃんですか?何ですか?いえ今日は南風の仕事があるのでダメです、いえ、泣いたってダメです。だいたいあなた泣いてないでしょう?わかりますよ、それぐらい」

ガチャリ

ふむ、そうなるよね

るるるるる←電話

敦子姉「麒麟ちゃん何泣いてるの?えぇ何?磐井さん?石?何言ってるの、村上さんに?頼めって?あんたねぇ、もう…、ちょっと待ってね」

同じように、文姉さん、レーナ姉さん、松田さん、相子さん、と麒麟困った時のお姉さん頼みで電話をかけまくり…

さらには久留島くん、ユーム氏に麒麟危篤の嘘の早馬を飛ばし呼び寄せ…

天狗の研究(久留島くん)より、火星(ユーム氏)より簡単だ、助けてくれい、と泣きつき

なんやかんやで計20名近い特別チームで村上さん家で会議をしました

でもせっかく集まったから飲まぬも野暮よ、とこれがイケなかった…

村上さんの歌と踊りで盛り上り、僕はトイレでゲロゲロ吐いて、ユーム氏は新婚なので帰りたくてしょうがない、そこに良いじゃないか君ィとカラム麒麟、そしてまた吐く麒麟、介抱するは久留島くん、村上さんがまた歌う、あぁ俳人は楽しいなぁ…

ピヨピヨ

あれ…、朝だ、何しに来たんだっけ…。

朝日が石碑に神秘的にあたって美しい、越智くんが持って来たドーナツが乗っかってる…。

…!!そうだ、これを解読するために集まったんだった…。

インテリ集団と言えど皆哀しい二日酔、まいったなぁ…

そこに奇跡が、奇跡が起こった。

すくっと起き上がった村上さんが石碑をスラスラ読み上げていくではないか…、おおぉ…、なんと神々しい…

僕と敦子姉さんで「トモシコさんトモシコさん」と江戸っ子言葉で囃し立てる

というわけで村上さんによってこの磐井さんの石碑が解読されていったのです、きっと尾道を讃える言葉が刻まれているに違いありません。

以下はほんとに書いてあった内容

(注、磐井さんの部分は色を変えてください)

「」への長い長い序文

私は長らく能村登四郎の「沖」という雑誌に投稿していたが、私の俳句にはだんだん合わなくなって退会している。『野干』『婆伽梵』という句集は、やはりどうみても伝統派の俳句とは見えなかったろう。そんなあるとき、加藤郁乎が「筑紫磐井は私の弟子である」と言い出した。入門をしたこともないし、依頼したこともないわけで、当人もびっくりした。そのうち、沖積舎から『加藤郁乎俳句集成』が出た時にあとがきの依頼を受け、長い長いあとがき<解説「カトーイクヤのいとも豪華なる時?書」>を書いたので、弟子としての務めを果たせたのかもしれないが、やはり不可解なことではあった。その後郁乎とは、黛まどか、辻桃子が親しくしたから私が弟子である必要はなくなったかもしれないが、何となくそうした風評は続いている。

麒麟「…尾道、関係無いね…。」
敦姉「無いね~、そして危なくなりそうね」
村上さん「さ、続きを読みますよ」

長過ぎるので後半は二回にわけます、えーと、登場させた皆さん、怒っては嫌ですよ。

では、ばーい、続きは近日。