「ピリオド」をただの小さな点と見ることによって見えてくるもの。
一生懸命心を込めて書いた言葉も、片手間に戯れに書いた言葉も、ピリオドが締めくくるという静けさ。
終止符を打つ、という意味での「ピリオド」と捉えるとより読みの幅が広がるだろう。
終焉を迎えた、と思っても、人生全体、歴史全体でみると、小さな点にしかすぎず、またその点はとても重い。
それでも、いや、だからこそ、ピリオドは小さな点として打たれ続けてゆくのだ。
「赤蜻蛉」の透きとおるような赤さが、いつまでも余韻に残る。
『逸 第30号』(2012.9)より。