ミスター零⑰

杉本零句集「零」
平成元年二月二十一日、杉本零遺句文集刊行会発行

こう見えて、人に対する好き嫌いが多い気がする。

ちょっと陰がある人が好きなんだと思います、ちなみに女性なら僕は中谷美紀が一番好きです、明るくないとこがいい。

僕の周りの俳句の友達先輩はドガチャカ楽しく騒いでいても、ふっと陰がある、多分根っからのネアカは居ないだろう、あの人もあの人も恐らくネクラだと信じている。太陽みたいな人というのは
どうも苦手、今ミスドでそんな事を考えていたんですが、そういえば、ほんとにネアカという人はこの世に居るのかしらんと、珈琲を御代わりしつつ思いました。

零さんにはもちろん会った事はないけれど、一緒に居酒屋やおでん屋に行ってみたいなぁ。きっと、話が合うに違いない。うっすらとした優しい陰を持った人が僕の好みだ、あぁミスドで書くと調子が良いや

そんじゃ始めるよー。

父逝きて母の見てゐる花火かな

何にも言わないけれど

瀧仰ぎをりし一歩を進めけり

しだいに瀧だけが見えてくる

どぢの汗暑さの汗とけじめなく

まぜまぜです

秒針は指すより歩む寒灯下

これは良い句、アユムという音も美しい

ひがん花今年目につく彼岸かな

やけに。「ひがん花」平仮名の明るさが少し不思議で怖くて綺麗。

この庭の萩一昔二昔

いろいろあらーな

野良猫の黄葉踏み行くひたすらに

猫ならば野良猫良けれ、こんな風に

みんみんのおし包み消す法師蝉

負けるな負けるな法師蝉

葛咲いて来世の山河美しき

百年後とケチ臭く言わず、千年後も美しければ、いいなぁ。

その人の和装初めて針供養

ドキッ、好きっ、中谷美紀。

かたつむりとりつきし葉を垂らしをり

執着とかイメージすると野暮です。ただただかたつむりを慈しみましょ。

みをつくし秋も行く日の照り昃り

さ、最後の句です。終わりにふさわしい余韻のある句です。美しく寂しく、零らしく。

零句集、今回で終わりです。なんと17回もやりました、僕は零さんが大好きになりました。最後まで読んでくださった方、長くて大変だったと思います、ありがとうございます。零さんが好きになりましたか?そうなら嬉しいけれど。

さて、来週から、何やろうかな、また、好きなのを好きにやろう。

じゃ、ばーい