杉本零句集「零」
平成元年二月二十一日、杉本零遺句文集刊行会発行
こう見えて、人に対する好き嫌いが多い気がする。
ちょっと陰がある人が好きなんだと思います、ちなみに女性なら僕は中谷美紀が一番好きです、明るくないとこがいい。
僕の周りの俳句の友達先輩はドガチャカ楽しく騒いでいても、ふっと陰がある、多分根っからのネアカは居ないだろう、あの人もあの人も恐らくネクラだと信じている。太陽みたいな人というのは
どうも苦手、今ミスドでそんな事を考えていたんですが、そういえば、ほんとにネアカという人はこの世に居るのかしらんと、珈琲を御代わりしつつ思いました。
零さんにはもちろん会った事はないけれど、一緒に居酒屋やおでん屋に行ってみたいなぁ。きっと、話が合うに違いない。うっすらとした優しい陰を持った人が僕の好みだ、あぁミスドで書くと調子が良いや
そんじゃ始めるよー。
父逝きて母の見てゐる花火かな
何にも言わないけれど
瀧仰ぎをりし一歩を進めけり
しだいに瀧だけが見えてくる
どぢの汗暑さの汗とけじめなく
まぜまぜです
秒針は指すより歩む寒灯下
これは良い句、アユムという音も美しい
ひがん花今年目につく彼岸かな
やけに。「ひがん花」平仮名の明るさが少し不思議で怖くて綺麗。
この庭の萩一昔二昔
いろいろあらーな
野良猫の黄葉踏み行くひたすらに
猫ならば野良猫良けれ、こんな風に
みんみんのおし包み消す法師蝉
負けるな負けるな法師蝉
葛咲いて来世の山河美しき
百年後とケチ臭く言わず、千年後も美しければ、いいなぁ。
その人の和装初めて針供養
ドキッ、好きっ、中谷美紀。
かたつむりとりつきし葉を垂らしをり
執着とかイメージすると野暮です。ただただかたつむりを慈しみましょ。
みをつくし秋も行く日の照り昃り
さ、最後の句です。終わりにふさわしい余韻のある句です。美しく寂しく、零らしく。
零句集、今回で終わりです。なんと17回もやりました、僕は零さんが大好きになりました。最後まで読んでくださった方、長くて大変だったと思います、ありがとうございます。零さんが好きになりましたか?そうなら嬉しいけれど。
さて、来週から、何やろうかな、また、好きなのを好きにやろう。
じゃ、ばーい