大正7.9.4有朋堂書店発行
有朋堂文庫「名家俳句集」より
実家から帰ってきましたー!
今、東京駅でございます。これから一時間半かけて麒麟村まで帰ります、あぁしんど…。
30日~6日まで実家の尾道で過ごし、食べて食べて食べて、なんだか思い出のほとんどは食べ物です。
僕は尾道で育ったので正直、広島観光のほとんどは俳句をやるようになってから(広島市は遠いんです、岡山のが近い)。やたらお好み焼きやあなご飯、たこ飯なんかを食べるようになったのも俳句をやるようになってから。地元にいたら地元の名物ってあまり食べないんじゃないですかね。
今回は尾道の旅だけで神社仏閣を30ヶ所以上廻り、今まで知らなかった路地の名前や坂や橋の名前をチェックしながらウロウロウロウロ…。
俳句をやると自分の田舎が楽しくなるような気がします、あ、周りの人に聞いた事ないから僕だけだったらすいません。でも、多分そう。
佐太郎全歌集は重くて持っていかなかったので、今日はたまたま鞄に入れてた本から、其角の冬の句をゆるっと読もうかと思います。ちなみに今丸ノ内線の中です。どこに居ても書けるというのはつくづく便利。
さ、死ぬほど眠いけどいくぞー!
「其角」
神無月ふくら雀にまづ寒き
季語三つ入れてみました。「まづ」が軽やかです。
おもしろき人をよび出す時雨哉
呼ばれるようなおもしろき人になりたいもんです。時雨が味。
かまきりの尋常に死ぬ枯野かな
尋常にって…、でもやはり尋常じゃない句です。
鼠にもやがてなじまむ冬籠
我慢なさい、だんだん可愛く見えてくるから
閑さや二冬なれて京の夜
二冬は我慢どすえ。この句夜が冷たくて清らかでとても好きです。
憎まれてながらふる人冬の蠅
悪くて長生きで…、そんな人になりたい
酒くさき蒲団剥ぎけり霜のこゑ
酒の匂いはこもる
はつゆきや十になる子の酒のかん
憧れるけど子どもは燗なんてしてくれないんじゃないかな…。小さい頃は日本酒は臭くて臭くてよくあんなもの飲むなぁと思っていました。今はクセのある辛口のやつほど好きです。あぁ痺れるね、うまいね、なんてのが良いです。
我雪とおもへば軽し笠のうへ
ご存知有名句ですね。雪国の人間じゃないから詠める俳句でしょうね。伊那に一年住んで以降、雪は楽しい美しいものというより、おっかない過酷なもの、というイメージになってしまいました。
小傾城行てなぶらむ年の暮
これぐらい洒落て遊びたいもんです。カープのマエケンは今だに月三万円のお小遣いという事を知って、一段と好きになりました。今年は生カープを観に行こうかなぁ。越智くん、これ読んでるかい?今年カープ行こうかカープ。酒ガブガブ飲みながら。
さて、無事に部屋まで帰ってきました。すんごく眠いので寝ます。
じゃ
ばーい