新家完司川柳集『平成元年』
巧出版 平成元年四月十四日発行
また太ってきて現在三日酒を断ち、酒の代わりにお酢を飲み、腹筋背筋スクワット木刀での素振、なんかパンチ、多分太モモに効くであろうキック、波打つ腹躍りなどをやっています。
先日磐井さんにお目にかかり
第一声が
「あれ、もっとふくよかなイメージでしたが…」
と言われたのですが、おそらく俳句の若い男子は、皆フクヨカなイメージがあったのでしょう。
いかん
幸せぶくぶく丸丸もまぁいいけれど…
いかん
もっと詩心を感じさせるような
こう…
細くなりたい
今年の夏30になるので…、今踏ん張らないといっきに太りよります。もう地元だと同級生や後輩もみんな丸丸しています。僕が少々太っても
「西村はいつまでも細いねぇ」とか言います。
いかんです。俳句の世界の「若い」が嘘なのと一緒で(勘違いしてたらすぐ沈みます)太いものは太い、細いものは細いのです。
健康でありたい
えーと…、久しぶりに川柳やろうかな、明るい気持ちになりたくて。随分前にいただいた新家さんの川柳を最近読み返しています。
川柳と俳句はどう違うかは、もうなんだか境界線があるようなないような感じになりつつありますが…。
僕は俳句は俳句、川柳は川柳と名乗って欲しいなと思います。
いい川柳というものがあります。なかなか本が手に入らないから読む機会がないかもしれませんが、それは俳句とは違う味のある、なんだかいいものです。ちなみに僕は古い川柳はほとんど国会図書館で読んでいます。そんで麒麟ノートに書き込んでいくんです、それは一寸正岡子規気分な楽しい気分です。
はい、始めましょ
『平成元年』より
巣立つ子と春の財布を買いに行く
楽しくてちょっと切なくて、あぁ春ですなぁ
犬掻きで泳いだ距離をふりかえる
がむしゃらこそ美しい
たいていのことなら許す花の下
うむ
お天気で良かったですねお葬式
こういうカラッと悲しい川柳はいいなぁ
人生がうつらうつらと過ぎてゆく
月月火水木金金~
父の忌やぬるいビールとゆでたまご
洒落てない人の味もある、なんとかエッグとかじゃなくて、ゆでたまご
親切な人が説教してくれる
なきゃないで寂しい
おさけをのむとよっぱらうくせがある
ええ、僕も、悪い癖です。友達が減らない
お酒を飲むと少し勇気が湧いてくる
そうそう、男は気が弱いんです。
意識してひとりごという楽しい日
「できる、できる…」とよく言います。
行って参ります 必ず戻って参ります
最近飲み会に行く時によく言います。だいたい家に帰れるようになりました。
親戚が揃うと酒がまずくなる
言ってはならぬ事も言いたい
五億円ほど入る金庫を持っている
立派なやつ、「10万円貯まる貯金箱」とかよく売ってるけど、「句集が出せる貯金箱」とかが
しあわせになれそうもないおんなのこ
そんな子がわりとタイプです。幸薄くお皿洗う、みたいな子。
朝になったら空瓶を捨てに行く
西村家から出る空瓶はお店級です。
死にたいというともだちに会いに行く
死にたいという友達はあまり甘やかしてもいけないし、ほったらかしにしてもいけない。そんな面倒な人も好き。
うん、なんだかいい気分です。
ではまた来週
ばーい