『春日愚良子句集』
平成24.7.30鬼灯書籍株式会社発行
いやー、不思議な縁もあったもので、もう二度とは行かないだろうと思っていた、一年だけ住んでいた挫折の地、信州は伊那へ行ってきました。
メンバーは、相子さん、敦子姉、兄弟子の竜の兄さんこと竜樹さん、麒麟、そしてすべての雑務をやってくれるA子、完全に僕に甘い人達で行く楽しい伊那ツアーでございました。
七年振りに伊那の土を踏み、いやー、なんか変わってないもんですね。
くよくよしながら散歩した山、絶望しながら眺めた川、大好きな蕎麦やに喫茶店、かんてんぱぱ、本屋…
初日は北村監督(ご存知ほかいびと)の弟さん(お洒落)が車で色々連れて行ってくださり、メインの観光はやっぱり井月の墓参りです。新潟の酒を買って行ってですね
じゃばじゃばじゃばじゃば♪
井月さんは酒好きだけど弱かったらしいのでさぞ酔っ払った事でしょう。
観光の後は井月イベントに出席させていただき、伊那の方々と公開句会、人に見られながら句会ってのはなんだかソワソワしますね、しかもずっと出来たてホワホワの井月像に見られつつ…
良い句がたくさん回ってきて楽しい句会となりました。北村監督はずっと、俳句は作りませんと言い続けていますが、どうも楽しそうにソワソワされているので、俳句道に引きずりこまれるのも時間の問題でしょう。
夜は信州色の濃い熱い宴、ホテルに戻ってからも我々で宴、敦姉はいつも煎餅や飴やチーズケーキやワインを持ち歩いているので(はい、いつも持ち歩いてます、リュックに入ってます)それを皆でパクパクパクパク、言いたい事言いながらみんなでわいわい飲んで、あー楽しかったのグースカピーピー。
翌日も監督達と車であっち行ったりこっち行ったりと、さんざん遊び尽くしました。
また、行きたいなと思いました。できたら同じメンバーで行きたいな。
えーと、何やろうかな
じゃあ今回伊那の本屋さんで買って来た『春日愚良子句集』をやろうかな。旅先で句集を買うというのもなかなかいいもんです。
さ、読んで行こうかな
どんよりとしてゐて朝だけ春の雨
こんな日は午後も出たくない
苗木市ふた回りして飽きてゐし
そんなもんです。ですが、楽しい。
春蝉がむやみと多く松嫌がる
松「嫌だなぁ」
蕎麦屋から看板娘逃げだしぬ
もう行かない、というか夜ちょっと泣く
ハンバーガー食べ乍ら来し井月忌
井月「千両千両。…ごめん、やっぱりチーズはちょっと無理」
↑
イメージ
掌に乗る鶯餅は鳴くまいぞ
うん
初夏やうまく剥がれし貼り薬
結構嬉しい
草虱河原に犬を放ちやる
自由に、とっても自由に
春の日の下島家にある石文鎮
立派な人に空谷さん
山蟻の足をのぼりて引き返す
やっぱやめた
子の実験となつて焼薯捨てられて
焼薯「辛い」
鳥帰るなかなか帰らぬ鳥もゐる
ゆるゆる行きたい
臍出しや夏をはじめの軽井澤
遊んじゃうぜ
棒鱈のミイラ以上に干し尽くす
すごい干す
いつまでも吠えてゐる犬春の月
あぁ、やるせないワン
あっさりではない、味のようなもの、そんなものもまた俳句の良さかと思います。
そんじゃまた
ばーい