昨日は清瀬市の波郷俳句大会。波郷の青春期の俳句について講演をしてきた。第1句集『鶴の眼』と第2句集『病雁』の句の、「動詞が二つ以上ある句」「や・かな・けりの句」の数を比較して、この二句集の間に大きな(意識的な)作風の変化があったということなど。結論としては、波郷の青春期の俳句には動詞が多く切れ字が少ないのが特徴で、動詞を多用するのはやはり人間を詠みたいからでは、というところでした。せっかくだから、どこかで論文書こうかな。
波郷俳句大会の素晴らしいのは、石田波郷新人賞があること。20句作品を投稿するのだけど、俳句では珍しく、応募は30歳以下とボーダーが低く、一般的な「若者」の年齢の人たちの賞となりえている。19歳で〈バスを待ち大路の春をうたがはず〉と詠んだ波郷の名前を冠した賞にふさわしい。昨日の第六回の受賞者は、19歳の堀下翔。写生句中心の堂々としつつ気分ゆたかな作風。〈黒揚羽とほくに見えて奥に消ゆ 翔〉。
