桜の長谷寺吟行記

国立駅南口、おいしいマフィンのお店。
散歩ついでに立ち寄ってときどきお茶をするのだけど、今日、カップにライオンを見つけた。やあ。

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冷夏なり火の輪くぐりのライオンも  紗希

まだ早春だけどね。でもコヤツ、後ろ足がまだ地についている。絶対ヤケドするぞ。

「何、呼んだ?」

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呼んでない、呼んでない。
でも君、あくびして牙が見えてるときなんて、ライオンとよく似ているよ。

秋冷や猫のあくびに牙さやか  高柳克弘

まだ早春だけどね。

去年の四月に、文香と二人で参加した企画が、かたちになりました。

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真言宗豊山派の発行する冊子「光明」2015年春号、

神野紗希×佐藤文香 長谷を詠む

という記事。
豊山派の総本山・長谷寺を一泊二日かけてゆっくりと吟行させてもらい、俳句を詠みました。インタビューと、二人の吟行句8句ずつが、たっぷりの写真とともに掲載されています。

真言宗豊山派 光明

長谷寺は少し標高があるので、一般的な桜の時期よりも少し遅れて満開になる。当日は、山をのぼりつめるように咲き誇る、満開の桜を見ることができた。花吹雪がすごくて、この世のものとは思えなかったな。山の中腹に立っていて独特の風の吹き方をするからか、まっすぐ落ちてくるのではなく、いったん空へと吹き上がってから、きらきらと舞い降りてくる。そういえば、なんと木蓮の花吹雪も見たのでした。あんな大きな花びらが、桜のように散るなんて。

春のむささび登廊ともしてまはれ  文香

蜘蛛は待ち蟻は運びて空遠し  紗希

参道をゆくと、会う人会う人に「ようお参り」と声をかけていただいたのも嬉しかった。みなさんも長谷寺へ、ぜひ”お参り”くだされ。

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