三月の連休初日、春分の日は新潟の燕三条へ。
本当にあたたかい、句会日和だ。
燕という名の駅 風の光る駅 紗希
「にいがた俳句フェスティバル」、明るい、いい名前だ。ひらがな、漢字、カタカナ、バランスも良い。
参加者は90人ほど。「いまを詠むこと」というタイトルで、俳句甲子園の高校生を含む若者の俳句や、かつての若者であった新興俳句の作品を紹介し、その両者に共通する表現や内容についてお話させてもらった。
当日、席題で心惹かれた句をいくつか。
交番に机がひとつ燕来る 藤井愛子
やや泣くや光となりて燕くる 西村智恵子
チョコレートつまみ燕のはなしなど 成海静
フルートのよう風となり初燕 山口冬人
燕来る金物街は日本晴 庭野清一郎
燕という季語で春を引き寄せた、いきいきとした句が並んだ。