「文學界」(文藝春秋)2015年4月号に、高柳克弘の小説「蓮根掘り」が掲載されています。
茨城は龍ヶ崎へ吟行に行き、蓮田を見たときの印象から、書き起こした物語とのこと。6ページほどの短編ですが、ぬるりとした不思議な読後感に仕上がっています。おなじ蓮田由来のものでも、私はせいぜい蓮根シーザーサラダくらいしか作れません。
でっぱりが、蓮田のなかにあった。僕は危うく通り過ぎてしまいそうだった。泥の中から突き出ているのが、折れた蓮の茎ではなくて、人の首だということに気づいたのは、まったく運が良かった、というほかない。(「蓮根掘り」)
もしお近くの書店で見かけましたら、ぜひ。
5月号にも続けて、小説が掲載される予定です。
とある宵、日本橋の穴子専門店にて、句会の打ち上げ。
おちょこに沈む、ひょっとことおかめ。
おかめは、どちらかというと、マトリョーシカみたい。
我々はマトリョーシカぞ秋気満つ 野口る理


