「暑い」 江渡華子

靴下の揃へて干されたる酷暑
蟻地獄今日も二合の米を炊く
ひまわりは種ぎつしりと蓄へる
夜の秋茶碗洗ひて茶碗割る
幾たびも李嗅ぎたる夜明け前
朝焼けを見てゐるラジオ聴きながら
しょこたんは今年も空蝉をつけるか

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