「感激」 野口る理

荒々と髪を束ねて夏の旅
汗と汗出会へば汗として流れ
どこにでも架かりて虹の遠きこと
弟の裸足に触れぬ生き方も
翡翠に疾き水の色ありにけり
旧友のごとき深夜の麦茶かな
帰路即観月君即感激

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