スピカ vol.1 概要

ホームページを立ち上げて、半年。

今回、紙の本を作ってみました。どうぞよろしくおねがいします。

スピカ vol.1

目次 (全80ページ)
定価=500円 (送料別)
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銀座「卯波」でも店頭にて取り扱っております。

編集後記より抜粋

 俳句に関わっていて実感するのは、みんな、俳句を「つくる」ことが好きだな、ということです。俳人として「つくる」ことを大切に思っているのは、もちろん私たちも同じなのですが、一方で、人の俳句を「読む」のもまた好きでした。けれど、世界を見渡したとき、俳句を「つくる」ことに対して、俳句を「読む」ことが、すこし不足しているのではないかと思います。たくさんの俳句が作られて、あっちこっちに、そのままになっているような気がして、なんだかさびしい。なら私たちで、ひとつずつでも拾い集めて読んでいけばいい。そんな思いで集まったのが、この三人です。
 俳句を「つくる」のなら、極端な話、一人でできる。でも、俳句を読んで、あとの時代へ残していく作業は、みんなと協力してやるべきだ、と思っています。まずは、コストがかからないということ、それからどんな人にも読んでもらえる可能性があるということで、インターネットのHPサイトを立ち上げました。そこでは、毎日一句鑑賞をする「よむ」というページに加えて、互いに持ち寄った句について語り合う「よみあう」という座談のページを作っています。一人、夜のともしびの下で、句集を繰る楽しみは私だけのものですが、それは私のためのもの。このスピカという場所では、「私のため」と「私たちのため」が重なるところで、これからも、俳句を「読む」作業を続けていきたいと思います。

 雑誌の第一弾は、「男性俳句」の特集。「女性俳句」という特集が組まれるたびに、これまでの女性と俳句の歴史を深く思い返し新たに知りながら、女性だけが取り上げられることに疑問を抱くこともありました。時代は変わって、男性・女性にまつわる価値観も大きく変化している中で、「女性俳句」という言葉の意味も変化しているのではないか、という思いもこめて、反語的に「男性俳句」という問いをたててみました。依頼は若手の俳人に。新しい世代の男性観・女性観から見えてくる、男性俳句・女性俳句の現在があるでしょうか。

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