春風のやうにさらつと朝帰り
きりんの家二日目「してはならぬは朝帰り」
よく終電を逃して帰れなくなり野宿をしてきた僕ですが、さすがに新婚なのでいかんと思い、外で飲んでも死ぬ気で帰っています。
いや、もうだって、控えめに飲んでるもん。飲みたいんですよ、もっと、こう、景気よく。ドガチャカやりたいのです。
入籍後、十日目ぐらいに一度、やってしまいました、なんていうか、朝帰りですね。酔っちゃってなんか初めて見た駅に降り立ちました。
翌朝始発でですね、きりん村に着いて、それから走りましたね、すごく走りました。もう29だし、二日酔いで気持ち悪いし走りたくなかったですよ、でもやっぱり走りましたね。
ガチャリと鍵を開けてですね、僕はその日お休みだったのですがA子は仕事なもんで、淡々と、朝食の準備をしていました。
ごめんね、今帰ったよ。えぇ、僕無事、元気だよ。いや、昨日さ、ほら敦姉がさ、まだ帰れる帰れるって言うじゃない?
怒りもせず、もちろんニコリともしないA子はパッパと自分の分の朝食を食べて会社に行きました。
えぇ、行ってらっしゃーい、うん、今日はお家で大人しくしてようかなって…、あ、原稿やるよ原稿、磐井さんがさ…。
バタン
その後お風呂を掃除して、長風呂をしました。気持ち良かったです。
A子ちゃん今日の読んで、えと、いかがですか?
「まぁ、無事でいればいいですよ」
…はい、今日はここまで
また明日
