2011年6月6日

終電は鯨のぬくさ次は浅草

土肥あき子さんに「水温む鯨が海を選んだ日」という句がある。
鯨はその系統を遡っていくと、偶蹄目に近い種に行き着くらしい。
つまり鯨は、カバや牛、キリンといった動物群と共通の祖先を持つということになる。
※なお、現在は「クジラ目」と「偶蹄目」が統合され、
「クジラ偶蹄目(Cetartiodactyla)」という分類を用いるのが一般的とのこと。

あの日、彼等は海に戻ることを選び、僕達は陸にとどまった。

鯨の遠い眼差しに強烈なノスタルジーを覚えるのは、
僕達が彼等にある種の「負い目」を感じているからかも知れない。

以下、鯨の登場する句をいくつか。

射精する鯨よ日本は桜吹雪     遠山陽子
いつの生(よ)か鯨でありし寂しかりし     正木ゆう子
われ鯱となりて鯨を追ふ月夜     眞鍋呉夫
曳かれくる鯨笑つて楽器となる     三橋敏雄

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です