2013年9月15日

ゆふぐれや稲架の影伸びきつて消ゆ

93・1キロ(9月14日計測)

取材先で稲架を見た。

カマで刈った稲をワラで束ねて鉄骨で組んだ稲架に架け、天日干しするのだ。それは稲架だと思うのだが、関係者に聞いたら「ここらじゃ「『うし』と呼んでるよ」とのことで、ここらでは稲架のことを稲架とは呼ばないらしい。

自分は取材なので一緒に農作業をしたわけではなかったが、田んぼの中に入って何十枚も写真を撮り動き回っているのはちょっとした運動だ。蒸し暑かったこともあって汗だくになった。稲架の周りに散らばった稲穂の先にぞろぞろとついたコメは今にもしゃんしゃんと鳴り出しそうなにぎやかさだった。

こういう金色の稲穂の波を見て、なつかしいと思う人はうらやましいと僕は思う。都会育ちには分からない感覚だ。

でも、僕だって渋谷の109や池袋の映画館を懐かしいと思うのだから、そんなことは大したことではないのかもしれない。