血みどろの孔雀と神の話せむ
孔雀と聞いて、まず僕の頭に浮かんだのは、
どこかの動物園の孔雀ではなく、
ムサビの孔雀だった。
まだ会社に入る前、同期の内定者にムサビの子がいて、
卒業制作展に足を運んだ時のこと。
一通り作品を見て、キャンパスの中をぶらぶらしていると、
建物の日陰になった場所に孔雀の檻があった。
図鑑みたいにきらびやかな模様の孔雀ではなく、
やや見た目は衰えているように見えた。
ただ、ムサビの学生たちがこの孔雀を描くときには、
ぼろぼろの孔雀をそのまま描くのではなく、
少し綺麗めに描いてあげるんじゃないかなと、
そんな想像をしたりもした。
以下、孔雀の登場する句をいくつか。
はずかしく孔雀で羽根をひろげきる 池田澄子
闊歩する孔雀に天も地も盛夏 福田寥汀
孔雀よりはじまる春の愁かな 藤田湘子
「孔雀売ります」と春のこの首里に 横山白虹