2014年8月11日

夏逝かす岬の先に剣を刺し

メーカー :Pentell
名   称:Excalibur, Sword in the Stone, 限定 F030/50
ペン先  :18K, M
軸など  :ソーダライト、真鍮パラジウムメッキ、インク付き箱入り
吸入方式 :コンバーター
購入日時 :2008/8/28

メーカー :Pentell
名   称:Excalibur, Corbenic Series, Brown
ペン先  :18K, F
軸など  :水牛の角(茶)
吸入方式 :カートリッジ/コンバーター両用式
購入日時 :2010/5/21
14811 14811.
 昨日の続きのような万年筆を2本。エクスキャリバーはアーサー王の持つ聖剣。石に刺さって誰も抜けなかったこの剣を少年アーサーが引き抜いて王位を継ぐ者としての地位を確立したと言われる。この剣の名を冠したシリーズが日本のぺんてるから発売されていた。
 過去形で書いたのはぺんてるは既にこの事業から撤退したからだ。もともと万年筆では3大ブランド(セーラー、パイロット、プラチナ)に大きく水を開けられていたぺんてるが、コンセプトの明確な(アーサー王伝説をテーマとした)高級シリーズ(一角獣や水牛など希少素材を使っている)に的を絞ってこの業界に斬り込んだのはやや無謀だったのかもしれない。舶来物に匹敵する品質ではあるがブランド性がいまいちの割に値段が高すぎたのが失敗の原因だろう。しかしシリーズにはなかなか魅力的なペンが多く、筆者はこの「ソード・イン・ストーン」と水牛製の「コルベニック・シリーズ」の2本を所有している。
 前者の石を薄くスライスして貼り付けるという発想はファーバー・カステルなどにも例があるが思ったより軽く感じるのは軸のベースとなる金属をできるだけ軽くしたためだろう。