2014年8月16日

ばらばらの音符とびくる初嵐

メーカー :Montblanc
名   称:Donation pen, J.S.Bach, 限定 230/12000
ペン先  :18K, M
軸など  :プレシャス・レジン(コーラルレッド、セピア)、楽譜付
吸入方式 :吸入式
購入日時 :2008/9/14
14816 14816.
 音楽関連の万年筆は結構多い。中でもモンブランのドネーションペンというシリーズは音楽の世界で活躍した人物を記念して不定期に発表され続けている。作曲家ではこのバッハの他ブラームス、指揮者ではバーンスタイン、カラヤン、ショルティ、トスカニーニ、演奏家ではメニューイン、唯一ポップスの世界からジョン・レノンというラインナップ。
 バッハとバーンスタインはクリップがト音記号なので胸ポケットに挿したときお洒落である。その人物(ここではバッハ)のサインが入っているのは他のペン同様だが、他は黒一色なのにこれだけはキャップの一部がコーラルレッド、それにペン先にバッハの横顔が彫られている点も特徴。このシリーズには夫々おまけ(箱の中に付録)が付く。カラヤンではハンカチ、ショルティではトランプというように。バッハでは写真にある自筆楽譜のコピー(ブランデンブルグ協奏曲)。そういえばキャップリングにもブランデンブルグ協奏曲第5番の楽譜が彫られている。
 このように音楽好きには嬉しい話題が満載のシリーズ。ドネーションペンと呼ばれる理由は売り上げの一部がモンブランを通して芸術・文化への寄付に回されるからということだそうだ。モンブランは限定品ではないがモーツアルトとショパンに捧げた通常品も出している。他のメーカーにもモンテグラッパの天才シリーズにはアントニオ・ストラディバリ(ヴァイオリン作りの名手)があるしペリカンには軸に楽譜(なぜか歓喜の歌)を刻んだコンチェルトという名のペンもある。デュポンなどはモーツアルト生誕200年記念のペンを出していた。
 万年筆好きにも色々あるようで、ひたすら書き味のみを追求する人、ペンが大事で箱などはすぐ捨ててしまう人、等々。筆者は箱も付録もみな一体のものとして収集したいと思っている。それにその万年筆に合ったインクやペンケースをコーディネートするのもまた楽しみのひとつ。右の写真はメゾンタクヤのフォルテッシモにバッハを収めた様子、ぴったりだと思いませんか?