テーブルと蟻

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三日前、句会の兼題で使った鶏頭。カーネーションや小菊と一緒に瓶に放り込んでいたところに、黄色いガーベラ(5本200円という特価)を足して、ちょっと賑やかな感じに。プレバトの假屋崎先生に見せたら、「うるさいわ」って言われるかな……。でも、朝起きて花があるって、嬉しいからいいんだ。リビングは南側がほとんど掃出し窓なので、朝の光がよく入ってくる。そういえば、このあいだの句会で「レースカーテン」の句がでてきて、さすがに季語「レース」の傍題として扱うのは無理だと思ったけど、句がすごくよかったので「無季ですけど」といってとらせてもらった。いい句だったなあ。

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で、いつも、仕事はリビングのダイニングテーブルでやってます。なんとなく、庭を向いてると、小さな庭でも気分がよいのです。でも、もちろんこの机の本分はダイニングテーブルなので、ごはんのときには、パソコンたちは棚に退きます。

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昨日、一月に出産した高校時代の友人宅に、赤ちゃんの顔を見に遊びにいって、おみやげに無添加パンをもらったので、さっそく今日の朝ごはんに。スープも、彼女の作ってくれたものを再現してみました。夏野菜をたっぷり、コンソメで煮たシンプルな味。

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今月の「未来図」(2014年8月号)、同人欄巻頭の山田真砂年さんの句に、目頭が熱くなる。蟻と母の連作。

縁先に蟻の来てをり母曳きに

母に這ふ蟻払つても払つても

昼下がり母のよだれを蟻追ひ来

うち3句引用した。老いた母が静かに確実に奪われてゆくと感じる、言葉にはしきれない心を、蟻を使って形象化している。握りしめても、掌から砂がどんどんこぼれていってしまうような感覚。