冬の日の遺影に笑ひかへしたり
忌
たまが好きでよく聴く。
『さんだる』というアルバムの2曲目のこの曲が流れるたび、
下村槐太や藤田湘子など、
生前に自分の死を描いた俳人のことが頭をよぎるが、
やはり三橋敏雄が僕の中でしっくりとくる。
それは、「風船病にやられっちゃった僕の顔は ぱんぱんだからうれしい顔がちゃんとできない」という歌詞が
敏雄のエッセイの中の「『俺のうえしたの子供は何の病気で死んだの?』(中略)『ムシだよ。ホーズキムシがついたんだよ』」という敏雄と実母のやりとりを彷彿とさせるためかもしれない。
「おるがん」 たま 『さんだる』
僕の忌の疊を立ちて皆歸る 三橋敏雄 『まぼろしの鱶』