英雄的で威厳があってブラックコーヒーを飲む俗物
こんにちは、ノニノニです。飼い主の御中虫は今日も家の中でごろごろしています。機嫌はあまりよくないようです。
あっ、何かを思いついたようです。キッチンに行ってお湯を沸かし始めました。
キッチンの引き出しを開けたり閉めたり、何かを探していますね。
黄色い箱を取り出しました。リプトンのティーバックのようです。
紅茶を淹れるみたいですね。今お湯が沸きました。やはりそうです。コップにティーバックを淹れてお湯を注いでいます。
「ノニノニー!」
私を呼んでいますが私のテリトリーは居間の半分までなので、キッチンには行けません。
「ノニノニ!ノニノニってば!」
だから行けないんだってば!
「役立たずー!もういいよ自分でさがすよ」
そして虫はまた何かを探しはじめました。あっ、砂糖です。砂糖を探していたようです。
つーか砂糖の位置ぐらい知ってろよ、てかんじですが、虫は家事全般を放棄しているのでキッチンはラビリンスです。
無事に砂糖を見つけて、おおなんということでしょうスプーン山盛り3杯の砂糖を投入しました!
こうなると紅茶というより砂糖湯です…まあ本人それでいいと思ってるなら止めませんが。
居間に戻ってきて、ふー。と紅茶を飲んで、
「しかしなんだ、砂糖は体に悪いとかいうけど、たったこれだけのことで機嫌が直るなら安いってもんじゃね?」
「…」
「よくさあ、コーヒーをブラックで飲む男がいるけどさあ。彼らはなにか重大な勘違いをしていると思うのだ」
「…」
「こんなに黒くて苦い液体を渋い顔ひとつせず飲み干しちゃうオレ?まじやばくね?ハンパなくね?みたいなー」
「変なことば使わないでください」
「あ、別バージョンもあるよね。あえて渋い顔してブラックを飲んじゃう人生の苦みを知ってるオレ?一晩でよければ抱いてやろうか?みたいなー」
「思ってません。嗜好は人それぞれだし、素直にブラックコーヒーが好きな人も世の中にはいるよ」
「でもさー…あっ」
「ん?」
「今思い出した…あたしのだーりん、ブラックコーヒー飲んでるわ!!…つーわけでこの話題チャラね!」
「をい!」