ウヰスキー色の仏陀やひこばゆる   村越敦

「仏陀」とは、サンスクリット語のbuddhaに由来する、悟った人、のことであるが、
このように書かれると、自然とタミル人の肌の色を思うのであろうか、
それとも仏像(金属でできたものでも木でできたものでも)を思い浮かべるのであろうか。
どちらを思い浮かべても、ウイスキーの素敵な琥珀色のイメージに至る。
熟成させて作られるウイスキーと、やはり熟成された精神から見出される悟りの境地の親和性も高い。
この「ひこばゆる」という季語が、さらに、これから熟成されていくであろう芽の輝きを加える。

「いびつ」(週刊俳句10句競作 第1回)より。この作品は、金賞となった。

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