光線のうちに世の中夜の仔猫
それに、人びとは、驚くスピード以上に、かつて聞いたこともない激しい金属音、見たこともない黒煙とにおい、なにより異形の鉄の大きな塊が目前を疾駆する姿には、度肝をぬかれたはずである。遠い海上の蒸気船と異なり、目前へみるみる近づき、烈しい地響きとともに駆け抜けて、去っていくのである。それはもう異世界のものと見えただろう。
林章(2007).『東京駅はこうして誕生した』ウェッジ pp.72
光線のうちに世の中夜の仔猫
それに、人びとは、驚くスピード以上に、かつて聞いたこともない激しい金属音、見たこともない黒煙とにおい、なにより異形の鉄の大きな塊が目前を疾駆する姿には、度肝をぬかれたはずである。遠い海上の蒸気船と異なり、目前へみるみる近づき、烈しい地響きとともに駆け抜けて、去っていくのである。それはもう異世界のものと見えただろう。
林章(2007).『東京駅はこうして誕生した』ウェッジ pp.72