2015年10月22日

南方に初花火あり火薬なり

今年の週刊俳句の新年詠に出した句。山田耕司さんに「社会的な素材の重たさでもあるけれど、その手の重たさとは別に、俳句として重い」という句の枠にくくられてしまったんだけど、別にいわゆる社会性を意識して詠んだわけでもなく、マニラで年越しをしたとき見た景色そのままです。知人のコンドミニアム(地上40階くらい)の部屋にお呼ばれしてご飯頂きながら紅白歌合戦みていたのだけれど、やがて新年が近づくと、マニラ湾まで一望におさまる中、その視野のなかすべてで打ち上げ花火が上がりだした。中にはオフィシャルなものもあるのかもしれないけれども、市民が同時多発ゲリラ的に路上であげているのだ。それも何時間も続く。コンドミの中階からあげてる人までいる。火事も起きる。この新年の打ち上げ花火大会は日本ではありえない文化だけど、フィリピンだけの風習ということでもないらしい。あえて社会性に寄せていうと、音声だけなら気分は市街戦のようではあった。ほぼものが壊れず、ほぼ死人が出ないけれども。

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