初雪やたぶんそっちの手にコイン
平田オリザ作品の二日目は「ヤルタ会議」「忠臣蔵・武士編」。連日がたたったのだろうか。
無理やりに引っ張って来たタキさんが、芝居が終わる頃に酸欠になってしまった。
しかも、気分がおさまるのを待って帰る道々「私は、真実を茶化したり曲げたりするのは嫌いなんです」と、怒っている様子。
忠臣蔵の方は、討ち入りのメンバーがピアスをしてたり、やる気なさそうな現代の若者風にアレンジしてあるのだ。私は結構面白がったのだが、生真面目な彼女は許せなかったらしい。私は小さくなって歩いた。
数日後に彼女からメールが届いた。「劇中、やたらお茶を飲むシーン(「走りながら眠れ」のシーン)。あれって、役者さんももしかして酸欠になったりするのかなあ。あれは酸欠防止だと思います。酸欠になった私だからわかる」。
野枝演ずる役者さんは、卓袱台に置かれた急須を何度も手にしていた。