2016年4月8日

立春の卵を茹でて旅に出る

2月5日(月)。念のため、サラダや茹で卵をタッパーに詰めて出掛ける。何が起きるかわからない珍道中、せめて食料くらいは確保しておきたかった。昨日下見していたおかげで、切符はすんなり買えた。お菓子を買い込んで、TGVに 乗り込む。最初の目的地ボルドーまでは約3時間。牧草地帯をひたすら走る。教会を中心にした小さな村をいくつも通り過ぎる。
ボルドー駅からはバスに乗って市街地へ。垢抜けない感じの街を通り抜けて、大劇場前で降りる。ここらがレストラン街らしい。なるべく混んでいるお店を選んで入る。鶏のように機敏なマダムと牛のような主人が店を切り盛りしていた。客も学生街の食堂とは違っていて、評論家風だったり大統領風に見える大人たちが昼からワインを飲んでいる。こちらも魚のスープや砂肝のガーリック焼きを味わいながら、ボルドーのワインを堪能した。いい気分で街を歩く。辻立ちのアコーディオン弾きに足を止め、ショーウィンドーのウェディングドレスに足を止める。南下したせいか、日差しも風もあたたかい。
夕刻、ボルドーを発って、国境の町イルンへ。ここで、リスボン行きの夜行列車、シュド・エクスプレスに乗り換える。22時発。