悌二郎やるぞお⑦

平成11.8.20 壱岐坂書房刊行
『篠田悌二郎選集』より。

先月末に風邪でダウンして、一週間酒を飲まずにいました。体が駄目だと不思議なことに全然お酒が飲みたくない。

まっすぐ帰宅して、風呂に食事、そのあとはティーなど飲んで机に向かい句集を開いては好きな句をノートに写す。

さらにティーなど飲んで、あれやこれやと俳句の資料に目を通す。

そしてやはりティーを飲み、もう、寝ようかと早々に寝ます。

僕は煙草もやらないし、テレビもあまり好きでなく(面白いけれど目が痛い)、酒を飲まないと本当にすることがありません。友だちも少なく、最近はフミヨさんぐらいしかメールをくれないため、twitterをしばらく眺めたあとは寝るしかなくなります。

駄目だ…、ツマラナイ、ツマラナイおじさんになってしまうと思い、一週間振りにビールをぐびぐび。

翌日、体調を崩し、ティーなど飲んで静かに過ごしました。

うーむ、早く元気にならねば…。

第三句集『風雪前』より。

葉ざくらや月日とびゆくわれの外

あっという間の。

夏みかん若もの夢をいだきそめ

上五によってはクサイ句になってしまいそうですが、夏みかんが良かったですね。いつも心に夏みかんを。

替へしかと夏あさき灯のいろ見上ぐ

これもまた、夏めく。

著莪映る金魚いくつか買ひ足して

金魚は小さくすぐ死んでしまう。寂しいので、又、買い足す。

五月佳し水仕すすんでつかさどる

実に偉い。

誘蛾灯野は六月のその暗さ

六月には独特の暗さがある。元気は出ない。

白桃のつるつる剥けて夜も蒸せる

ほおら、桃だよ。

ほととぎすなべて木に咲く花白し

清潔な夏。白はどこか天上を思わせます。

見られつつ門火を焚けばわれふるぶ

われもまたふるぶ。渋い大人の句。

方づけてはなればなれにゐて暑し

あちらも暑し。こちらも暑し。

この句集199句しかないですが、まぁ、じっくり読んでいきましょう。

じゃ

ばーい