2016年4月29日

小夜吹雪未だ機内に戻れざる

引き続き、2月21日(水)。18時15分、モスクワのシェレメチェボ空港に到着。着陸前に少しの間、夕暮れの街並みが見られた。3週間経ってずいぶん日が永くなった。外は雪が降っている。機内に20分ほど留め置かれたので、乗り換え時間は約1時間。しかし、乗り換え先の便も遅れることを知らされる。20時という時刻しか聞き取れなかったので、一度トランスファーデスクに出向く。すると、フライトは4時間遅れで、20時に来れば食事を用意してくれると言う。
空港内を一回りして戻ると、いつの間にか人だかりが出来ていた。添乗員らしい人がツアーの乗客向けに説明している話に耳を傾け、周りの人の噂話に耳を傾ける。どうも今日飛行機が飛ぶかどうかもわからないらしい。やがて、JALは欠航、アエロフロートは23時35分発という情報が伝わってきて、それを潮に食券をもらってレストランへ移動した。
レストランでは、フライドチキン、きゅうり、ご飯をワンプレートにした食事をワゴンに積んで配っていた。ただ配膳には決まったルートがあるようで、そのコースを外れた席に座っていても食事にはありつけない様子。だんだん日本人の集団がいらいらしてきて、食券を押し付けては勝手に食事を配るという実力行使に出る。配膳係のおばさんが激怒していた。