2016年10月6日

秋の波たまに他人の記憶持つ

今日は忙しかった。でも仕事一段落したし、ちょっと一杯やって帰るべ。そう思い付き、いつものバーに寄った。顔馴染みの常連さんが3人程カウンターで飲んでいた。きたきた、生ビール。お疲れ―、とりあえずカンパーイ!さて、何を抓もうか。銀杏でももらおうかな、なんて考えていたら、賑やかな声をあげて6人くらいの顔見知りの常連客がやってきた。既にどこかで一杯やってきたようだ。「今日レイコの誕生日~。マスター、シャンパン一本出して~、それと例の物お願ーい」どうやら一人が誕生日らしい。マスターは「はいよー!」と奥から小ぶりのケーキを出してきた。シャンパンのお裾分けをいただき、一緒にハッピーバースデーを唄って乾杯に混じった。「レイコ、誕生日オメデトー!」とそれぞれがプレゼントを渡している。「マスター、ナッツください」私は彼等の勢いに追いついてゆけず、、カウンターの隅で二杯目のビールを飲みながらナッツをつまんだ。なんだか手持無沙汰だった。「せば。まだ来るすけ」とマスターに声を掛け、そそっと店を出た。そういえば今日は自分も誕生日だったんだよなー。

[せば]じゃあ、また。 [んだば]ということもある。