2017年1月24日

猫の死が黄色点滅信号へ

詩の絶対的価値と社会の欲求との間に本来矛盾などあるべき筈がない。しかしそれは精神の量り知れない非常な深所でないと一寸わからないのだ。我々は時々自信をなくして、両者の欲求を併せ含む詩などという好都合なものの出現を仮想したり工作したりしている。  小野十三郎『詩論』134