2017年7月22日

熱帯魚、さかな、天井めまいのよう

ジョゼは足が悪い。
趣味は読書と乳母車を押してもらって散歩をすること。

数年前に深夜に放送されていた『ジョゼと虎と魚たち』(2003,原作 田辺聖子, 脚本 渡辺あや, 監督 犬童一心, PG12指定)を録画して観た。

大学の帰りに、立ち寄った本屋で原作の小説を買って読んでいた。帯には「発見!角川の夏」と書いてあり、女性作家の小説何冊かがパステルカラーの可愛らしい表紙に生まれ変わって売られていた。
『ジョゼと虎と魚たち』は短編で26頁しかない。映画では、車椅子に乗ることを拒んでいるジョゼは、原作では最初から車椅子に乗っている。結構な違いに感じたけど、読んでみると、映画も原作もジョゼはおんなじジョゼだった。映画では、乳母車を押してもらったり、おんぶをしてもらうことで、愛を試していたのだと思う。