2011年12月26日

草噛みて錆うつくしき狐罠

子供の頃、裏山に狐の巣穴があり、学校から帰るとしょっちゅう見に行っていた。狐=悪者と思っていたので、「狐退治作戦」と銘打って、さまざまな武器も持参したり、広告紙の裏側をホチキス留めして作ったマニュアルもあった。時折巣につづく足跡を発見したりして近くにいる!と興奮したりしたが、ついに一度も姿を見ることはなかった。
それでなのかどうか、私はしょっちゅう日常生活で狐につままれる。
「退治」しなくて本当によかった。