防護服入念に着て虹を摑む
せっかく昔の娯楽小説の表紙を上げているのだから辰巳四郎装幀の本も上げたいが、手元に適当な画像がない。
西村京太郎作品でのフォトコラージュをはじめ、膨大な量の仕事があるはずなのだが。
梶山季之の『虹を摑む』は戦後日本を一気にのし上がるジェットコースターピカレスク。闇米を肥桶に隠して密売などしていた主人公が、最後はプロデューサーとしてカンヌ入賞を遂げている。
何の疑問もない、読んでいる側が弾き飛ばされそうな欲望の開放感が、もう同じ国の話とは思えない。
今はインドや中国あたりがこういうメンタリティになっているのかもしれない。
