2012年1月21日2012年1月7日 2012年1月21日 新緑やまれびとまれにここで死に シマックの『中継ステーション』は、アメリカの片田舎の一人暮らしの老人宅が、じつはさまざまな異星人たちの行き交う中継ステーションになっているという設定のれっきとしたSFだが、これについてはあまり説明も何もせず、小沼丹や庄野潤三などと並べて、ただ静かに読んでいればよいのではないかという気がしてくる。そういう小説である。 *クリフォード・D・シマック『中継ステーション』ハヤカワ文庫・1977年