2012年3月22日

記憶の中のぶらんこの強い色

前略
 今日は、Katsumiさんという趣味で写真を撮っている人と出会いました。この人の写真に対する向き合い方は、僕もそうですが、俳句をつくる人にとっても、興味深いように思います。
 Katsumiさんは、「写真を始めてからは、感動したものを、より繊細な目で見ることが出来るようになったと思います。そのことにより、今まで見過ごしていた自然の美しさや表情を、感じとれるようになったようです。観察力や感受性が豊かになったと言えるのかもしれません」と語ってくれました。それから、今まで何度か写真をやめようと思ったことがあるけれど、自分の写真を見て感動してくれる人がいるということを写真展を通して知り、それが続けることの原動力になっているということや、写真には人を勇気付けるパワーがあると感じていることなどを、話してくれました。「人を勇気付けるパワー」、俳句にはあるでしょうか? あるかどうか、僕にはよくわからないし、なくてもいいかもしれないけれど、素直な望みを言えば、あってほしいと願っています。
 上手な写真の撮り方も教えてもらいました。人間はキレイなものをよりキレイに、より濃く、より鮮やかな色合いで記憶するのだそうです。だから、設定画面で画像仕上げを「鮮やか」・「ビビッド」などに設定したり、ホワイトバランスの設定を変えたり、あるいは露出補正を下げることで、記憶される色と写真の色との間のギャップを減らすことが出来るということです。
 僕は、せっかくの旅行なのにそういえばカメラ持ってこなかったな、と気付いた次第。
 それでは、また明日。

草々

3月22日

“デジカメのツボ.JP(ゼロから始めるデジカメ講座)”より
福田若之