2012年5月17日

AKASAKAニトケナイ謎ノイロモヨウ

赤い新撰 編集日記⑦

2月22日、見本原稿到着。私の希望で「赤い新撰」に表題決定(理由は後日)。二人目の100句選もN氏の了解が取れたという。

23日、御中虫の連載第1回原稿決定稿「~春うらゝお日柄もよくむかつくぜ~」が到着。殆ど罵詈に近い批評である(と見える)。まあ、罵詈とは愛なき批評であり、御中虫のは滅茶苦茶愛情が感じられるから罵詈ではないだろう。ちなみに、野口る理への愛情はこんな風に表現されている。

「(家にゐてガム噛んでゐる春休み 野口る理)

だがな、る理!

ちょっと至福すぎるんじゃないのか!? まあ仮に彼女の噛んでゐるガムがミントガムだったとしやふ。あとはなんだ、名前をちょっと失念したが、とにかく目が覚める系のガムだったとしやふ。それならばまだこの句は救いようがある。然し、断言してもいい、彼女の噛んでゐるガムは、間違いなくいちごガムだ。或いは百歩譲ってもブルーベリーガムだ。甘ったれんな、る理!と、あたしは言いたい。家にゐて、春休みで、甘いガム噛んで、おまへの人生に悩みはないんか!? いい作品ができないとか、体調が悪いとか、家庭崩壊とか、なんかないのか、なんか。ああ無いのか、そうか、そうだろうな、その若さでその才能、あたしがあんたに一目ぼれして本腰入れて口説く前にさらっと結婚してしまったその逃げ足の速さ、あんた人生勝ち組だよ、あんたの100句は舐めるように読んだけど(註;可愛い子の句は全部読む派)、どれもこれも苦悩が感じられなかったよ、る理句については私怨が絡まっているのでいずれまた機会をみて攻撃したいと思うが、とにかくいちごガムはやめるように、その至福っぷりまじむかつくから。」

まるでベタ惚れではないか。詳しくは次。

http://shiika.sakura.ne.jp/haiku/hai-colle/2012-03-09-6453.html

餌食は、松本てふこ、野口る理、福田若之、山田露結、岡村知昭、渋川京子。
御中虫10句選の中より選ぶとすれば世の男性諸君を代表して。

 おつぱいを三百並べ卒業式 松本てふこ

(虫日記R6を見るとこの直後の24日に「関揺れる」125句を掲載しているというエネルギーの凄さ!)