2012年7月19日

銀幕に斃れし人よ眼から蛆

地図

地図帳よりもおもしろい本なんて、そうそうありません。

小さな頃は、よく地図を舐めるように眺めていました。アラビア半島の地名を逐一読んでいく。これはもう実用ではありません。まあ、簡単にいえば、《場所》のことを思い、想像を膨らませていたのかもしれない。

ともかく、地図は飽きません。《精緻さ》がまず魅力。とはいえ、手書きの地図も、地図帳、書物としての地図とは別に、好きだったりします。

《間接性》が好きなのか。そういえば、演劇よりも映画が好きです。写実的な西洋絵画の良さはあまり理解できず、現代美術の人工や、琳派の装飾性に強く惹かれます。単に、《直接》に対して臆病なだけかもしれませんが。