2013年1月3日

覚めて起きあがり寒しと立ち三日

  この世に暦があるということは、有り難いことだ。新年とは、新しい本を読み始めることに少し似ていて、あら?あれ? と、そんなつもりではなかったと話の展開に慌てたりがっかりしたり嬉しかったり、気持を持ち直したりしながら、先へ先へと引っ張られる。そして思い掛けない顛末にあたふたしたり嘆いたりして、あれよあれよと一年を生きる、その繰り返し。。
 もし新年という決まりがなかったら、何が何やら、どう日を過ごしてきたやらと、おろおろとなんとなく、生きて過ごすことになりそうだ。
 鼻の前に、人参ではないが、ハイお正月ですよ、ハイ立春ですよ、ハイあなたの誕生日ですよ、と呼ばれ誘われて、やっと混乱せずに生きてきたみたい。