2013年1月11日

たそがれて枯野に声を出す人形

人形が好きだ。出来れば人形に囲まれて暮らしたい。それも硝子ケースに入れて飾っておくような高価なものではなく、いつでも触れられるものがいい。

例えば木彫の人形、例えば玩具や描いたものや刺繍したもの。いわゆる縫いぐるみも気持がほぐれる。作ったり描いたりした場合、ほぼ完成して最後に目を入れると、突然に命が宿る。作者と作られた者が、突然に同等な生き物になるのである。

例えば俳句を作るとき、最後にチョンと何かを加えたり引き抜いたりした瞬間に、一句がころっと変る、ということがある筈なのだ、が、人形に目を入れるほど確実には、現れてくれない。