細見綾子は「そら豆はまことに青き味したり」と詠んだが、
掲句は、蚕豆の味は蚕豆の味だと言いきっている。
他の豆類、たとえばえんどう豆や枝豆ではこの実感はでないであろう。
蚕豆のサイズ感や、独特の風味が、この一句を実感を与えている。
このつるんとしている豆だからこそ、この「噛めば噛むほど」が効いてくるのだ。
そして蚕豆ではないものを食べても、どこかにいつも蚕豆があるような不気味さも感じられてくる。
小澤實選NHK俳句入選句(『NHK俳句 7月号』NHK出版、2013)より。
細見綾子は「そら豆はまことに青き味したり」と詠んだが、
掲句は、蚕豆の味は蚕豆の味だと言いきっている。
他の豆類、たとえばえんどう豆や枝豆ではこの実感はでないであろう。
蚕豆のサイズ感や、独特の風味が、この一句を実感を与えている。
このつるんとしている豆だからこそ、この「噛めば噛むほど」が効いてくるのだ。
そして蚕豆ではないものを食べても、どこかにいつも蚕豆があるような不気味さも感じられてくる。
小澤實選NHK俳句入選句(『NHK俳句 7月号』NHK出版、2013)より。