「かくも透く海原」は美しくも厳しい印象を与える。海原があまりに透きとおっていると、落ち着く場所がないではないか。だから冬かもめは、孤独に飛びつづける。……などと、ちょっとカッコよく評してみたくなる雰囲気が、この句にはある。
第八句集『清韻』(角川書店・2013年6月)より。背筋の通った句、まさに清らかな韻律のあふれた一書。
夕星や眼虚ろに干鰈
抱かれて瞑る軍鶏や十二月
芒原誰かに待たれゐるごとし
初景色竹に節目のあればこそ
三月や浅葱色して波の裏
「かくも透く海原」は美しくも厳しい印象を与える。海原があまりに透きとおっていると、落ち着く場所がないではないか。だから冬かもめは、孤独に飛びつづける。……などと、ちょっとカッコよく評してみたくなる雰囲気が、この句にはある。
第八句集『清韻』(角川書店・2013年6月)より。背筋の通った句、まさに清らかな韻律のあふれた一書。
夕星や眼虚ろに干鰈
抱かれて瞑る軍鶏や十二月
芒原誰かに待たれゐるごとし
初景色竹に節目のあればこそ
三月や浅葱色して波の裏