クリスマスシーズン、色とりどりのカードが街にあふれ、
人々はクリスマスを迎える喜びを交わし合う。
掲句もそんなクリスマスならではの日常を描いたものだが、
「右の人」という把握が少し異質だ。
「右」には保守的な傾向があることという意味もあるが、
ここでは単純に自分の右側にいる人のことであると読みたい。
右にいる人という情報量の少なさ、「渡す」という言葉の素っ気なさ、
それでもそこに親しさや愛情が感じられる。きっと、照れているのだ。
そう思うのは、出来事が俳句になるということの特別性を信じているからなのかもしれない。
「ちりちり」(『俳句αあるふぁ 12-1月号』毎日新聞社、2013)より。