音楽や海辺の店に牡蠣の旬  山西雅子

海辺の店で、旬の牡蠣をいただきながら、耳を預ける音楽は、波の音か風の音か、牡蠣殻の触れ合う音か。いずれにしても、自然の織り成す音楽であると、中七下五まで読み下して、わかる。「旬の牡蠣」ではなく「牡蠣の旬」というまとめ方も、巧み。

同人誌「星の木」最新16号より。