引き出しに飴玉・付箋・冬銀河  千倉由穂

引き出しにありそうな、飴玉と付箋から、冬銀河へと一気に連想を飛ばした。ホップステップジャンプの勢いで、飴玉、付箋、冬銀河へとジャンプする。
飴玉と冬銀河をつなぐのはキラキラ感。付箋は、銀河の無限の輝きを、名づけ、言葉にし、把握しようとする人間の、ささやかな祈りの代弁者か。

『小熊座の俳句 三十周年記念合同句集』(2015年12月、小熊座俳句会)より。